まだ20代のMさんは会社の寮を出なければいけないことをきっかけに自分の家を持つことについて考え始めました。
家を持つことをお母様に相談したところ、やはりマンションは管理費もかかるし戸建がよいのではとのアドバイスもあり、はじめは戸建住宅を考えていました。
ちょうど同じころ、Mさんの大学の先輩がショセット建築設計室の戸建住宅の完成見学会に訪れ、家づくりを考えていたMさんにご紹介していただき、お会いしました。
Mさんと初めてお話をし、ご予算やエリアや住みたいイメージをお伝えいただきました。
中古マンションを買ってリノベーションという選択肢をご提案
まだ若いMさん。今後ライフプランが変わることや、戸建住宅の場合、管理費等がかからない分、自分で全て修繕などしていく必要があることをご説明しました。
一緒に予算内で買える分譲販売の新築戸建住宅も見に行きました。
残念ながら良い質とは言えないその住宅にMさんも中古マンションの選択肢を考え始め、ショセット建築設計室と不動産屋さん、Mさんの3人4脚での家づくりがスタートしました。
決めた物件は7軒目に見た物件。
マンション自体の管理が行き届いており、構造上リノベーションがしやすく、予算内に収まるだろう物件でした。
Mさんの好きな空間を聞けば聞くほど、旅館のくつろぎを毎日感じる家にしたい、という気持ちが強くなりました。
扉を空けて、一歩踏み入れた瞬間、ほわっと心が軽くなるような、そんな空間を作りたいと、Mさんに提案をしました。
Mさんはショセット建築設計室を全面的に信頼をしていただき、様々な細かい機器を決定し、プランが完成しました。
今回は、すべての建具を作るのではなく、時代家具と呼ばれる古い建具を使うことに。
埼玉にある時代家具のお店の倉庫へ行き、今回のプランにサイズの合う建具を探しに行きました。
そして、解体、工事が始まりました。
畳の力、それを感じたのは、このリノベーションの見学会の時でした。
見学に来られた方が皆、最後には座り込んでいくのです。
フローリングではなかなかできない、と感じました。
そして、この畳に座ると、周りの建物が視界から消え、窓から見えるのは空だけ、という大変恵まれた環境であることも気づきました。
この畳空間を目にすると、ついつい端から端までころころしたいなーと思ってしまうのは、私だけではないようでした。
Mさんも引っ越してから、ころころしたそうです。
畳の上には極力大きな家具を入れず、一人で運べる重さのちゃぶ台などで生活をしています、と語っていただけました。
また、生活を始められてから、お邪魔したレポートも追加できたらと思っています。
<参考になるページ>
家づくり相談あれこれ:マンションを買ってもっと自分好みの空間にしたいけれど・・・ どんなマンションを選べばいいんだろう?